バイアグラ開発のファイザー製薬の今後のビジョン

バイアグラ開発のファイザー製薬

バイアグラを製造販売している、ファイザー製薬のウィリアム・スティア会長兼最高責任者は、日本経済新聞のインタビューに対して、経営戦略を次のように述べています。

 

M&A(大規模な合併・買収)により個別商品ごとの提携を重視しているように見えますが?

 

「素晴らしい発明やアイデアを独占することは不可能だからだ。ファイザー製薬がすぐれているのは、マーケティング力であり、実際、精力的に活動している。他社が新薬などを市場に投入したいと考えたときに、販売提携先として最も選ばれやすい状況にあることが重要だ。」
「再編劇の多くは、新薬研究開発活動が失敗してしまった企業の間で起きている。ファイザー製薬は、企業合併に半地の立場をとっているわけではないが、業績は好調だし、現時点では合併の必要なないと考えている。」

 

医薬品メーカーとして成長するには研究開発力も不可欠だが?

 

「第一に必要なのはやはり資金だろう。今年もファイザー製薬は医薬品メーカーで世界最大規模の27億ドルを投じる、マネジメントの観点も重要であり、運営管理には部長級から副社長級まで全員がかかわる。ただし、いくら管理しても研究開発にはリスクがついて回る。5000種の化合物を発見しても、市場に出回るのは一つに過ぎない。これでも同業他社に比べれば非常にいい確立だ。」

 

医薬費削減の一環として、薬剤費の圧縮が世界的に議論されていますが?

 

「医療コストの議論の中心になっているのは、確かに医薬品だ。しかし、へするケア全体の中で医薬品のコストは最も割安だ。入院したり外科手術をするのに比べれば、医薬品の方が安く済む。医薬品が高いとは考えていない。」
「日本のファイザー製薬には、日本でナンバーワンの企業になってほしい。日本はアメリカに次ぐ市場規模がある。営業担当者や研究者も増やしている。持続的な成長を実現するためには投資を継続している。」

 

製薬会社の将来像はどうか?

 

「革新的な新薬が相次ぎ登場し、医学の黄金期と言えるようになるのではないか。ファイザー製薬内でも加齢、ガン、ぜんそく、関節炎などの質病についての製品化を進めている。」
「この種の研究開発を進めるだけの資金が調達できれば、人類を悩ませてきた質病に対する有益な医薬品が5年から10年の間に必ずできるだろう。それ乞ドが製薬会社の使命だと思っている。」

 

日本経済新聞 99年4月26日より抜粋